今日は髪の毛の基本のケア方法を紹介していきます。
具体的なケア方法の前に、美髪を目指すために意識しておくと良い3つのことを紹介しますね。
髪が痛んだ原因や症状はいろいろあるとは思いますが、髪の毛のダメージを減らしていくために私たちにできることは、大きく3つに分けることができます!
- 生活習慣を見直すこと
- 髪にダメージを与えないこと
- 髪に栄養を与え保護すること
①生活習慣を見直すこと
髪の毛を綺麗にしたいのに生活習慣を見直すの?と思うかも知れませんが、髪の毛と生活習慣には関係があります。規則正しく健康的な生活をすると髪の毛も健康になりますよ。
理由は当然ですが髪の毛も体の一部だから。
体が健康であれば栄養素が髪の毛までしっかりと廻ります。
健康的な髪作りには規則正しい生活が欠かせないのですが、特に髪の毛に必要な主な成分は以下の3つなので意識して摂取してみるといいでしょう。
髪の毛に必要な成分
- ビタミンB6
- ビタミンE
- 亜鉛
ビタミンB6
髪の毛はほとんどタンパク質でできています。
そしてタンパク質を作る手伝いをしてくれるのがビタミンB6。
タンパク質をたくさんとったとしてもビタミンB6がなければ健康な髪は出来上がりませんのでビタミンB6が美髪作りに必要なのです!
ビタミンE
私たちの髪の毛を健康に保ってくれる栄養素たちは、血液を通して頭まで運ばれていきますが、そもそも血の巡りが悪いと栄養が髪に十分行き渡りません。
そこで毛細血管を広げて血液の循環をよくしてくれるのがビタミンEです。
私たちの心臓から送り出された血液は全身を巡るわけですけど、重力に逆らって血液が頭まで上るのは、足元へ下りるよりも大変なことです。
ビタミンEで血液の循環をよくしておきましょう。
亜鉛
亜鉛は髪の毛のキューティクル作りを促してくれる成分です。
既に痛んでしまっている髪の毛にも、ダメージを補うために積極的に不足分を摂りましょう。
ちなみに亜鉛はコラーゲン作りも促してくれる成分なので、美肌にも良いですよ。
本当はまだあるのですが一度にたくさん言われても覚えられないと思いますので、まずはこの3つを意識的に摂るようにしてみたらどうでしょうか?
しっかり睡眠をとると一日の髪のダメージを修復できる?!
睡眠によって成長ホルモンが分泌されますが、それがしっかりと分泌されることで栄養素が髪に行き渡り、一日の髪の毛のダメージを補修してくれます。
髪の毛には、髪の毛に栄養を与える「毛母細胞」という基本の細胞があり、その、お母さん細胞が子供の細胞に栄養を与えてくれるよう働きかけをするのが「成長ホルモン」の役割です。
成長ホルモン、聴いたことありますか?
子供が成長する成長期に最も多く分泌されるものですね。
「もう成長期は過ぎたよ」と思う人もいるかもしれませんが、実はこれは私たちの疲れを癒したりストレスを解消してくれる役割があり、大人になっても欠かせないものです。
ちなみに60歳頃まで出続けます。
少し話がそれましたが、髪の毛は「空気中のほこりが髪にくっついた!」「太陽の光が少し髪に当たった!」などの小さなことでもダメージを受けるほど繊細です。
しかも一度受けたダメージは完全に元に戻ることがありません。
なので、睡眠によって成長ホルモンをしっかりと分泌させ、栄養素を髪に行き渡らせ、その日の髪の毛のダメージを毎日修繕していくことが大事なのです。
成長ホルモンは睡眠開始から30分ほどたった時点で最大に分泌されるので、その時点でいかに深く眠りにつけているかが、成長ホルモンの量と関係してきます!
現代では夜間も仕事をしている人が多くそんなに規則正しく生活できないということもあるかと思いますが、眠れるときに深い眠りに入れるようにしていくことが大事かもしれませんね。
②髪にダメージを与えないこと
2つ目は髪の毛にダメージを与えないようにすること。
髪の毛は爪のように死んだ細胞からできていて、一度痛んでしまうと、生え変わるまで待つほか完全に元の状態に戻す方法はありません。
なので、日々のダメージを極力減らしていくことがカギになるのです。
日常的な髪の毛のダメージは主に3つあります。
- 直射日光
- アイロン
- シャンプーや乾かし方
直射日光を避ける
紫外線の影響は肌だけにとどまらず、髪の毛にももちろん影響を与えています。
紫外線を多く浴びると、髪の毛表面のキューティクルが傷つき、剥がれやすい状態になります。夏の日差しを長時間浴びたりすると髪の毛が手触りで分かるほどガサつきませんか?
キューティクルがダメージを受けた証拠です。
帽子や日傘を使用したり、紫外線をブロックするスプレーや、紫外線よけの効果があるトリートメントを使うようにして防止しましょう。
アイロンの熱を避ける
毎日アイロンを使って髪の毛に熱を与えている人も多いのではないでしょうか?
髪の毛は熱に弱く、過度に熱を当てすぎれば表面のみならず内側の細胞も傷つき、もっと傷みやすい髪質へと変わっていきます。
日々のダメージを今以上に蓄積させないために、アイロンの使い方には十分注意してできるだけ正しくスタイリングするようにしてくださいね。
シャンプーや乾かし方に注意する
シャンプーや髪を乾かす行為は多くの人が毎日行っているでしょう。
正しくシャンプーを選べていなかったり、乾かし方が間違っていると毎日髪にダメージを与えていることになりますから、適切にシャンプーをして、適切に乾かしてあげることが大切です。
③髪に栄養を与え保護すること
髪の毛は生きてはいないので放っておけばダメージが蓄積されるばかりになってしまいます。
3つ目の髪のダメージを改善するためにできることは、外からも栄養を補い、痛んだキューティクルを補修してあげることです。
髪の毛に必要な栄養は、シャンプーや、洗い流すトリートメントで補ったり、お風呂から上がったあとには洗い流さないトリートメントで保護をしたりするようにしましょう。
痛んだ髪の毛を改善するための具体的なケア方法!
ここからは上の3つをふまえて具体的なケアの方法を紹介していきます。
すぐに実践できることは行って、髪の痛みを少しずつでも改善していくと良いでしょう。
必要な栄養素を補う
食生活では脂っこいものや砂糖を摂り過ぎて中性脂肪が増えると、頭皮から皮脂が多く分泌されて、毛穴が詰まる原因となります。
毛穴詰まりは切れ毛や癖毛、薄毛の原因にもなります。健康的な食生活をするようにしましょう。
どんな栄養素も一日に摂ると良い量が大体数値化されていますから、参考にしてまんべんなく摂取するのが理想です。
特に、
- ビタミンB6
- ビタミンE
- 亜鉛
この3つを意識して補って健康的な食生活を送りましょう。
規則正しい睡眠を取る
睡眠は仕事に合わせて眠れる時間に摂れば良いですが、毎日大体決まった時間に眠りにつけるといいでしょう。
体が眠る時間を覚えてくれますから、深い眠りに入りやすくなります。
眠り始めてから30分後に成長ホルモンが分泌され、髪の毛全体に栄養を行き渡らせてくれるので30分後にどれだけ深く眠れているかが重要になってきます。
深酒は眠りを浅くしますし、眠る直前に食事をすると消化するために体は3時間を費やして活動するといわれているので、3時間前には食事を済ませておきましょう。
睡眠の環境を整える
深い眠りにつくには睡眠を摂る環境も大切です。
どこでも深く眠れてしまう「のび太」くんのような人ならいいですが、大抵の人はまくらが変わっただけでも眠れないというほど、環境が眠りに関わっています。
気持ちの良い清潔な部屋で、清潔な体にあった寝具を使ってぐっすり眠れるのが理想ですね。
お気に入りのアロマやヒーリングのミュージックを活用して心地よい空間を作ったり、眠る前に軽いストレッチなどをするのもおススメ。
ストレスを溜めない
過度なストレスがかかると髪の毛にも影響が出てきますから、ストレスを避けるように意識しましょう。
配偶者が亡くなった、借金だらけ、職場でストレスだらけ、みなさんこんな状況を思い浮かべてみてください。
髪の毛がボサボサでやつれ気味の人を想像しませんか?
そうです。ストレスは髪の毛を痛ませるのです。
ストレスは万病の元といわれてますが、私個人的にもストレスは全ての病気の元だと思ってます。
なぜかというとストレスがかかると自律神経が乱れるのです。
自律神経は体の全ての気管を支配している、裏のボスみたいな大事な部分ですからそこが乱れれば体はひとたまりもありません。
当然髪の毛にも栄養など与えている場合ではなくなり、あまりにひどい場合は色が抜けてしまったり、パサパサしたり目に見えて分かる形で変化が現れます。
ストレスを自分に与えないように気をつけましょう。
お風呂に浸かる
お風呂は血液の循環を良くする手っ取りばやく素晴らしい方法です。
血液によって髪に栄養が届けられるので、血液の循環を浴することは美髪を目指す人には大切です。
お湯に浸かると副交感神経が優位になるのでストレスも解消されますし、体が温まって冷えも改善されます。お湯に浸かるといいことばかりなのでのぼせないように気をつけつつ、適度に生活に入浴をとりいれるといいでしょう。
体が健康に近づけば近づくほど髪の毛も強く綺麗になりますね。
髪の毛も紫外線対策をする
顔には日焼け止めのクリームを一生懸命塗るのに、頭はそのままにして外出してしまう人は多いかもしれません。
ですが髪の毛にこそ日焼け止めは必須です。
体の中で一番太陽に近いのは髪の毛であり、一番紫外線の影響を受ける部分です。もしも黒髪の人ならばなおさら熱が集まりやすくなりますね。
しっかりと対策をとってから外出するのが得策でしょう。
特に夏場にたっぷり紫外線を浴びて秋口になり、髪の毛ががさがさになっているのを実感する人も多いようです。
夏の紫外線対策や、夏場に特に気をつけたいことについてはこの記事に書いてあるのでこちらをどうぞ。
自然乾燥は絶対にやめる
毎日お風呂に入ってシャンプーしたあとは髪の毛を乾かしますよね。その乾かし方が間違っていると、わざわざ毎日髪にダメージを与えているということになりますから気をけましょう。
ドライヤーの使い方は次で説明しますが、自然乾燥はお風呂上りの髪の毛にとって一番ダメージになりますから、なるべくすぐに乾かすようにしましょう。
ドライヤーの正しいかけ方
ドライヤーは一箇所に熱が集中しないように、おしりをフリフリさせながら髪に当てるのが正解です。
髪の毛は熱に弱いのであまり高温にならないように、気を使いながら髪に近づけすぎずにドライヤーしましょう。
前髪、左右の髪、後ろの髪の順番で乾かすのがおススメ。後ろの髪の毛は一番乾きづらく、乾いたと思っても湿っていることがあるので、ぬれたままにならないように意識してしっかりと乾かしてくださいね。
最後は冷風を当てることでキューティクルが閉じて髪の毛が落ち着きますし、熱は髪の毛のダメージの原因なので、しっかり冷ましてからドライヤー完了です。
ちなみに上から下にドライヤーを当てるように意識するといいです。
お風呂から上がったあとのケア方法をこちらに詳しくまとめたのでこちらもどうぞ。
髪の毛の染めすぎや、パーマ、縮毛矯正に注意する
髪の毛を染めるのは楽しいのですが、あまり頻繁にカラーリングすると髪の毛が痛みます。
髪がパサついたり、痛んだりする最大の原因はカラーリングやパーマ、縮毛矯正などで髪のキューティクルを無理やりはがすことです。
これらをする際の髪のダメージは避けられないので諦める他ないのですが
- カラーリングの頻度を下げる
- 一度染めたら一ヶ月はおく
- カラーリングするときは絶対にトリートメントもする
これらに気をつけるようにしましょう。
ちなみに染めれば染めるほど髪の毛は痛む一方なのが現実ですから、パサパサな髪がいやなのであれば、染めれば染めるほど並行してトリートメント代もかさむと初めから考えていた方が良いですね。
アイロンの正しい使い方
アイロンはストレートなどの簡単なスタイリングであれば高温で行いましょう。180度から200度ほどでサッと一回ですませます。
低い温度で何度も当ててしまうと温度が上がってしまいますし、摩擦で髪の毛が痛む原因になります。
巻く場合も慣れているのなら高温で一度で済ませましょう。
温度を低くする場合はゆっくり目にコテを滑らせてなるべく一度でスタイリングします。
美容室でトリートメントしてもらう
美容室のトリートメントは自宅のトリートメントとは違います。市販のトリートメントには配合されていない補修成分がたっぷりとはいっていて、それを髪の毛のプロがしっかりと髪に塗ってくれます。
痛んだ髪の毛を改善したいのであれば美容室で美容師さんに自分の髪の毛の状態に合わせたトリートメントをしてもらうのが一番効果が得られる方法です。
あまりに痛んでいるとすぐに元に戻ってしまいますが、トリートメントをしてしばらくは髪の毛がサラサラになりますよね。
髪の毛は生きてはいないので、放っておけばまた痛みが出てきてしまいますから定期的にケアをする必要はありますが、そのたびにトリートメントするのが一番の方法でしょう。
ただ美容室に行くのが金銭的に無理だという人にはサロン専売品のトリートメントを使うのがおススメ。
美容室での一回のトリートメントは3000円~5000円程度。それを考えると一本3000円くらいのトリートメントを買ったとしても一回分の値段がだいぶ抑えられます。
当然効果は落ちるのですが痛んだ髪の毛には効果の高い補修成分がたっぷりと配合されているようななるべく値段の貼るトリートメントを選んだ方が良いでしょう。
自分に合ったシャンプーを使う
シャンプーは毎日使うものなので、できる限り
- 自分の今現在の髪質にあったもの
- 洗浄成分の弱いもの
を選ぶようにしましょう。
痛んだ髪の毛に洗浄力の強いシャンプーは刺激が強すぎます。
特に安い値段で販売されているシャンプーには「高級アルコール」「石鹸」などの比較的洗浄成分が強い成分が配合されています。
それらは安いのですがその分乾燥しやすいので、できれば「アミノ酸系」の洗浄成分の入ったものを選ぶと乾燥しづらいです。
自分の髪質に合ったシャンプーというのは、これを使うと髪の毛が「しっとりまとまります」「サラサラになります」「潤いのある髪質になります」「軽くふわっとします」などの説明があると思うので、それらを参考にしてみましょう。
たとえば髪質がやわらかくこしが足りない人が軽い髪質になってしまうとあまりよくありません。
自分に合ったトリートメントを使う
シャンプーを買うと大体セットになっているのが、シャンプー後に使う、リンス、コンディショナー、トリートメント、リペア、と表示のあるものだと思います。
リンスは主に髪の毛の表面を保護するためのもので、髪の毛の補修成分は配合されていません。
コンディショナーは髪の毛の表面の保護と内部の補修をしてくれるものです。トリートメントとリペアは髪の内部を補修してくれる効果が期待できるものです。
痛んだ髪の毛には、シャンプー後にはトリートメントかリペアと書いてあるものを使うようにしましょう。
美容室のものほどではありませんが髪の毛のダメージを多少和らげてくれます。
まとめ
いかがでしたか?髪の毛の基本的なケア方法を紹介してきました。
日々の少しずつのダメージの軽減が積み重なり、綺麗な髪が保てますので、まずはできるものを実践してみましょう。
美容室でケアをするのが一番髪の毛が綺麗になる方法ですが、自宅でもなるべく綺麗な髪を保ちたい場合はなるべく値段のする効果が高いシャンプーやトリートメントを使うのがいいかもしれません。
美容室のトリートメントは少し高いですがその分効果が分かりやすいですよね?
それと同じクオリティを家で実現するのは市販と美容室のトリートメントの一回の値段を比べるとわかりますが、難しいかもしれません。
ただ、髪の毛は死んだ細胞から作られているので一度ダメージを受ければそのダメージは戻ることなく積み重なっていきます。
日々の小さなケアの積み重なりが本当に重要になります。